第8回日本文化体験「お寺」
日本の伝統文化を体験、再認識し、外国の方々との交流に役立つようにとの企画、今回は8回目でテーマは「お寺」です。
2016年1月31日(日)堺区神明町の浄土宗法傳寺において、法傳寺住職、山本典雄氏に講師を依頼し、会員を含め約40名の参加を得て開催しました。
お寺とは「癒しと安らぎを提供する場所」と話される山本住職はインドに別院を持ち、年1回はインドを訪れるとのこと。京都の華頂大学でも教鞭をとっておられ、ユーモラスに話をされました。
*命の連鎖(自分の祖先を20代さかのぼれば100万人以上になる)を認識し、助け合う(心の中で手をつなぐ)ことが必要。自分の命を永らえさすために他の命を頂く。
*焼香の仕方(宗派により異なるが)
・右手で抹香をいただき(つまみ)、左手を添える。
・両手を少し上げ、両手の三角形のところに頭を少し下げ、いれる。
・もう一度両手を胸に持っていき、抹香を香炉にくべる。
*言葉・会話は心のキャッチボール(会話は心を伝えるための方法)
インドで挨拶に使われる「ナマステ」(サンスクリット語)の「ナマス」は南無で、帰依する、「テ」はあなたで、「あなたの心を信じています」との意味。言う時は胸の前で両手を合わせ、お辞儀をする。
*インドで福祉活動し、ノーベル平和賞を受賞した聖女マザー・ テレサによると「愛」の反対語は「無関心(無視)」である。
*仏教の原点は自己を知ること
人の感受性のタイプはMeタイプ(私が主体)とWeタイプ(私たちが主体)に分けられる。
両手を組んだ時、右の親指が上になっている、脚を組んだ時、左足が上にくる方はMeタイプの傾向が強く、左の親指が上、右足が上の方はWeタイプの傾向がある(左利きは逆)。
Meタイプは「自分をしっかり持っている」「主体性がある」「利己主義的」「冷たい」
We タイプは「つきあいやすい」「誰とでも友達になれる」「他人に影響されやすい」「自分の意見がない」
人にアドバイスする時は相手の感受性のタイプを考慮し、自分の思い込みで動かず、よくその人を観て理解し、その上で適切な方法でアドバイスをしてあげる。
*筆跡でも性格がわかる
*楽しく健康に生きるための心がけ五カ条
1.毎日心がけてもらいたいこと
笑顔を心がける、昨夜の夕食を思い出す、食べ物に感謝する、率先して挨拶する
2.一週間に一度心がけてもらいたいこと
いつもと違った道を通ってみる、友人・知人の誘いに応じる
3.一か月に一度心がけてもらいたいこと
ご無沙汰している友人・知人に連絡する、お寺やお墓にお参りする、健康でよく生きるために粗食の日を作る
4.一年に2~3回心がけてもらいたいこと
旅行する、講習会に参加する(お話を聴く)
5.今日心がけてもらいたいこと
家に帰ったら、今日のお話を家族に話す
講演後の質問には「戒名」「お骨(喉仏)」等についてありました。